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#author("2018-03-08T01:35:54+09:00","","")
#author("2018-03-19T19:26:09+09:00","","")
* 目次 [#bfe857cb]
#contents
* RED ZONE [#c3c6c024]
次にRedモードによる音切りして行きましょう。このモードでは、オートメーションを使用した音の音切りを行います。このモードには、Blueモードにあるような、同一の音声を1つのキー音にまとめるという機能はありません。
この機能のためには、オートメーションをコントロールチェンジ等としてMIDIファイルに書き出せるDAWが必要となります。DAWによってはオートメーションとコントロールチェンジを明確に区別しているものがあり、それらの相互変換をサポートしていない場合があります。(参考:[[TIPS/DAW比較]])
一例として、FL StudioはオートメーションのMIDI書き出しをサポートしていないようです。
Mid2BMSでは、テンポチェンジ命令、ピッチベンド、コントロールチェンジなどに対応しています。(うろ覚え)
(※同じ音の自動検出、技術的には出来ると思う(やるとは言ってない))
* MIDI出力の準備 [#zc9baed0]
Redモードで音切りをする場合も、プロジェクトを別名保存し、元のプロジェクトを破壊してしまわないようにします。Blueモードの場合と同様に、不要なトラックを削除し、適切にトラック名などを設定します。
&ref(tutorial_026.png,,600x);
Redモードの音切りにおいては、WAVファイルの個数が不必要に増えるのを防ぐため、「音切り時において同じ音は1回」という原則を守る必要があります。%%例えば以下の画像では、緑色のクリップ及び青色のクリップは、それぞれ全く同じ音を出すので、それぞれ1度だけ出現しなければなりません。通常は最初のクリップを残して残りを削除します。%%(TODO:画像追加)
また、ノーツとオートメーションを同一のMidiトラックに格納することが推奨されます。ただし、テンポチェンジなどの場合はこれが出来ませんので、必ずしもこの限りではありません。どのようにするとノーツとオートメーションが同一のトラックに格納されるか、というのはDAWごとに異なりますので、MIDIシーケンサーなどでMIDIファイルの確認をするなどを行って下さい。MID2BMSの[[Analyze MIDIツール>機能紹介/Analyze MIDIツール]]を使用して確認しても構いません。下の図では、bass1というトラックの、ロータリー1という未使用のマクロコントローラーに、オートメーションを割り当てていることがわかります。
&ref(tutorial_027.png,,600x);
準備が出来たら、作業用のフォルダにMIDIファイルを書き出します。
* [1]Mid2MML [#f0f6bc41]
Mid2BMSの[1]Mid2MMLタブを開き、先ほど出力したMIDIをドラッグ&ドロップします。Redモードの場合は、''red mode''を選択しておきます。また、''開始wav定義番号''の右にある''<=''ボタンをクリックします。これにより、WAV定義番号の開始番号が更新されます。さらに、''BMSチャンネル11-29には配置しない''に必ずチェックを入れます。
&ref(tutorial_028.png,,600x);
''tanon_smfをシーケンスレイヤーとして書き出す''のチェックですが、先ほどノーツとオートメーションを同一のトラックに格納した場合はチェックを外します。また、テンポ変化を含む場合はチェックを付けます。
設定が完了したら、処理開始ボタンを押します。トラック名の確認ダイアログが出ますので、変更するをクリックします。
&ref(tutorial_029.png,,600x);
Blueモードと同様に、以下の説明に従って設定を変更してください。各項目の詳細な説明は[[リファレンス>リファレンス/Mid2MML#fd75b021]]を参照してください。
- トラック名に誤りがあるトラック → トラック名を修正(New TrackNameの列を編集)
- BMSに1音階あたり1レーンとして配置したい場合、特にドラムパートの場合 → Drums?にチェック
- 特定のトラックを無視したい場合 → Ignore?にチェック
- 和音を1つのキー音として扱いたいトラック → Chord?にチェック
&ref(tutorial_030.png,,600x);
その後、適用ボタンを押すと、いくつかのファイルが出力されます。一部のファイルは上書きされます。
- text3_tanon_smf_red.mid
- text5_renamer_array.txt
- text6_bms_red.txt
- text9_trackname_csv.txt
&ref(tutorial_031.png,,600x);
* DAWへのMIDI読み込みとWAV出力 [#od8ac157]
この後、Blueモードの場合と同様に、単一の単音WAVファイルを使用するかどうかで作業が分岐します。
** パラアウトを用いない場合(単一の単音WAVファイルを使用する場合) [#mb78ee9e]
元の楽曲のプロジェクトファイルを開き、上書き保存してしまわないように、別名で保存します。このプロジェクトからすべてのノーツを削除します。その後、先程出力されたMIDIファイルを読み込み、読み込んだMIDIに含まれるノーツとオートメーションのそれぞれを適切なトラックに配置します。ノーツがタイムライン上で重なっている場合は、読み込んだトラックの順番になるよう、下図のように階段状に時刻をずらしてください。その後、通常と同じ方法でWAV音源の書き出しを行います。
&ref(tutorial_032.png,,600x);
** パラアウトを用いる場合(音源を複数wavファイルとする場合) [#tee03eca]
要加筆。
* [2]WaveSplitter [#z51f2963]
次に、Mid2BMSの[2]WaveSplitterタブを開き、text5_renamer_array.txt をドラッグ&ドロップします。
また、単一の単音WAVファイルを使用する場合は、単一のWAVファイルを使用するにチェックを入れ、先ほど書き出したWAVファイルをドラッグ&ドロップします。
&ref(tutorial_033.png,,600x);
音切り開始ボタンを押すと、WAVファイルが切り出され、完了メッセージが出力されます。
&ref(tutorial_034.png);
* 音切り結果の確認とやり直し [#o98e7c0e]
最初の方で出力された、text6_bms_red.txt ファイルを必ず複製し、元のファイルは残しておきます。その後、複製したファイルの拡張子を .bms に変更します。ここでさらにファイル名の頭にアンダーバーを付けておくと良いでしょう。ここでは_red.bmsというファイル名にしたとします。
&ref(tutorial_035.png,,600x);
''このファイルをメモ帳で開き、text6_bms_blue.txtの内容すべてを_red.bmsの先頭に貼り付け、上書き保存します。''一度でもBMSEやiBMSCで編集したファイルを使用してはいけません。Purpleモードでの音切りを行った場合は、_red.bmsの先頭にtext6_bms_purple.txtの内容を貼り付けた後、その先頭にtext6_bms_blue.txtを貼り付けます。(結果として、音切りを行った順にデータが格納されるようにします。)
&ref(tutorial_036.png,,600x);
このBMSファイルをrenamedフォルダへ移動します。キー音のWAVファイルとBMSファイルが両方フォルダ内にあることを確認します。
&ref(tutorial_037.png,,600x);
iBMSCやLR2などでこのBMSを開き、正常に音切りが出来ているかどうか確認します。
&ref(tutorial_038.png,,600x);
もしここで正常に音切りができていなかった場合は、[[TIPS/音切りに失敗したら]]などを参考にして、音切りのやり直しを行ってください。
* オブジェの複製による楽曲シーケンスの復元 [#xdb01e24]
Redモードでは「同じ音は1回」という原則に基づいて音切りをしたため、削除した音を復元する必要があります。そのためBMSEやiBMSCでオブジェをコピーしなければなりません。ここは手作業になるため、面倒ですが頑張って下さい。
音切りが完了したら、他の色の音切りに進むか、[[チュートリアル/不要WAV削除]]に進んでください。